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不老不死がついに実現!? 3D臓器プリントによって身体の全てのパーツが交換可能に

礼に始まり礼に終わる。どうも、合氣道初段、SK広報のエリナです。エビフライはソースよりもタルタル派、天ぷらは麺つゆよりも塩派だ、おすおすっ!!

ようやく涼しくなってきた今日この頃、食欲の秋、睡眠欲の秋、3Dプリンティング欲の秋、皆様はどうお過ごしだろうか。

穏やかな気候の中で何かに夢中になることはいいことだ。しかし、夢中になりすぎるあまり、体を壊してしまったりしては元も子もない(食べ過ぎ、寝すぎも同様)。健康一番。そして、健康を損ねた時には病院に行くのが一番だ。

ということで、今回は医療の話である。食品、衣料品、建築など、さまざまな業界で八面六臂の活躍を見せている3Dプリンターだが、最も目覚ましい発展を遂げている領域はどこかと言えば、やはり医療の現場においてだろう。

医療の世界における3Dバイオプリンターの最前線がどうなっているのか! 今回はその状況を少しだけ覗いてみたい。

移植用の心臓をプリンターで出力する時代

3Dプリンターによる臓器プリントが世界で大きく話題となったのは2019年春、イスラエルのテルアビブ大学が3Dプリンターを使用して血管まで備え持つ小型の心臓を作成することに成功したというニュースによってだった。

いまだウサギの心臓ほどの大きさとは言え、これはすごい話である。実験を成功させた科学者グループによれば、これは心臓移植の可能性を進展させる「医学上の大きな突破口」になりうるとのこと。実際、「細胞、血管、心室、心房が備わった心臓全体」の作成に成功したのは、これが世界でも初めてのケースだったそうだ。

私もニュースを見たときには驚いた。いずれ、3Dプリンターから「生物」そのものが出力されるなんてこともありえるのでは!? ちょっと前であればSFに過ぎなかっただろうそんな妄想も、にわかに現実味を帯びてくるというものだ。

https://twitter.com/Seeker/status/1129038798417932289?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1129038798417932289&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.hazardlab.jp%2Fknow%2Ftopics%2Fdetail%2F2%2F8%2F28923.html

もちろん、実際に3Dプリントされた心臓を患者に移植する上では、多くの課題も残っているらしい。いかに本物の臓器と構造だけではなく、「振る舞い」においても変わらない臓器をプリントしていけるのか。この課題に、今世界中の研究チームが取り組んでいる。当然、我らが日本の研究チームもまたその例外ではない。そこで、以下では日本の研究チームの動向を覗いてみたい。

日本の研究チームも大活躍

まず注目したいのは佐賀大学の研究だ。テルアビブ大学が心臓のプリントを発表したのと同じ今年の4月、佐賀大医学部の中山功一教授らの研究チームが、バイオ3Dプリンターによって人工血管を作成し、その人工血管を人工透析の患者に移植する臨床研究計画を審査委員会に申請したのだ。

この人工血管は皮膚の細胞だけから使られているため、移植後のアレルギー反応や細菌の感染リスクを抑制する効果も期待できるという。

具体的には、患者の脇や足の皮膚から採取した細胞を培養し、約一万個の細胞の塊を作って、その大量の塊を素材に、モデリングデータの設計通りに形成するというもの。これによって直径約5ミリ、 長さは約5センチほどのチューブ状の人工血管ができるそうなのだ。

まさに現在、実際に移植して、その安全性や効果を確かめる臨床データを集めている最中とのこと。たとえば慶應大学の研究チームはブタの体によってこの臨床実験を行い、ヒト細胞由来の人工血管の有効性と安全性を実証している。

中山教授によれば「(この技術は)他の臓器の作成にっも応用できるだろう」とのこと。こうした技術の発達が医療の世界に与えるインパクトはとてつもないものになるはずだ。素人の妄想を許してもらえれば、身体のパーツが全て交換可能になったとき、人類の悲願である「不老不死」も達成されるんじゃなかろうか。そうなればドラゴンボールを7つ集める手間もいらず、そもそもシェンロン自体がもはや用済みになるということ。オラ、ワクワクすっぞ!

動物の身体をプリンター化する果敢な研究

なお、この研究のイニシアチブを巡って研究を進めているのは佐賀大学ばかりではない。たとえば10月2日の日経新聞朝刊の記事「心臓が量産品に変わる日」では、株式会社リコーの研究チームによる大脳皮質の一部を3Dプリンティングし、脳の治療に役立てる研究などが紹介されていた。

あるいは同記事では、東京大学の中内啓光特任教授の話も紹介されている。こちらは3Dプリンターを用いてこそいないのだが、その研究内容は、ちょっと驚くべきものだった。なんでもブタの受精卵にヒトのips細胞を仕込み、本来はブタの胎児が持つ膵臓や腎臓をヒトのものに置き換えるという計画を温めているのだとか。言ってみれば、動物の体をヒト用の臓器を作成する3Dプリンターに見立てた研究、というわけだ。

 

画像引用元 https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/f_00075.html

こ、これはなんだか倫理的にも色々と課題を残しているような気もするが、バイオ3Dプリンターを始めとする新しい技術が、「生命」の定義を根底から変えようとしているというのは間違いない。おそらくあと5年も経てば、医療の世界は今とは全く異なる様相を呈しているんではないだろうか。

繰り返しになるが、オラ、ワクワクすっぞ!!

まとめ

いかがだっただろうか。3Dバイオプリンティングと臓器プリンティングの最先端は思った以上にすごいことになっているようだ。

果たして、その技術が一体どういうメカニズムを持つものなのかについては、また機をあらためてじっくりと紹介したいと思う。ここでは、その恐るべき可能性についてを示唆するにとどめたい。

実際、これらの技術が持つポテンシャルの前に立ちすくみ、警鐘を鳴らしている研究者なども存在する。果たして、自分の体のパーツが全て3Dプリンターで作成されたパーツに交換されていった時、「自分」という概念自体が崩壊してしまうのではないか。それは人類の存在そのものにとって大きな「脅威」ともなるのではないか。そんな声もある。

しかし現在、私たちの身体を構成している諸細胞もまた、約7年サイクルでほとんど全ての細胞が入れ替わっていると言われている。これはつまり、7年前の「自分」と今日の「自分」とでは、一見すると同じ人物に見えても、身体を構成する最小パーツである細胞の単位で見ると、まったくの別人であるということだ(これを生命の「動的平衡」という)。

そう考えるならば、あながち3Dバイオプリンターが切り開く人類の未来に怯える必要などもないのかもしれない。私たちは、つねにすでに交換されつづけている個別のパーツの集積体に過ぎないなのだから……なあんちゃって、ガラにもなく哲学的思弁にふけってしまうのも、秋のオレンジ色に染まった黄昏の空と、気持ちよく吹き抜ける一陣の秋風の影響であろうか。

もちろん、SK本舗はあらゆる3Dプリンターの進歩発達と歩みを共にしていく所存である。
皆様もよろしければ、このはるか未踏の大地を目指した旅路にお付き合いください。

以上、広報エリナでした!

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